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 学名
 英名

 和名
 科名 
 属名
 別名
 原産地
 開花期
 性状



Spiraea prunifolia
bridal wreath
シジミバナ
バラ科
シモツケ属
コゴメバナ、エクボバナ
中国原産

耐寒性落葉低木

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* ここでご紹介する品種名、学名につきましては、いくつかの図鑑や園芸雑誌等から照合し引用したものです。これらの名称を参考にしたり、引用する事について当園は 一切の制約はいたしておりませんが、(登録品種を除く)引用にあたっては全て個人の責任においてご使用ください。ついては、それによってなんらかの不利益等が発生した場合も当園は一切の責任をお受けいたしませんのでご了承ください。尚、新しい品種の情報やご指摘がある方はmailにてお受けいたしております。

エクボバナ、(和名)シジミバナ

花頭がくぼむことから「エクボバナ」と呼ばれています。中国から渡来した耐寒性落葉低木で、古くから庭園花木として用いられてきました。
春、ユキヤナギよりやや遅くに芽吹きとともに開花を初め、八重咲きである事から「八重咲きのユキヤナギ」と勘違いする事も少なくありませんが、まったく別の種です。
和名の「シジミバナ」はこの花の形が貝のシジミの身に似ていることから名付けられたと言われています。また「コゴメバナ」と呼ばれたりもしますがコゴメとは、米を精米した時に割れて出来た微塵で、現在では「コゴメバナ」と言うと、どちらかと言えば「ユキヤナギ」の方を指しているようです。花の雄しべや雌しべは退化しており種子はできません。
株は春先から夏にかけて株元から直立性の枝を伸ばし、長くなると自然にしだれた樹形になり1〜2mの株立ちになります。

開花期

秋までに伸びた充実した枝とその枝からの側枝に翌春花をつけます。気温の上昇と共に新芽を吹きながら開花を始めます。
地域によっても違いますが、春桜の咲く少し前の3月〜4月頃開花する一期咲きです。開花し初めてから3週間前後と長く鑑賞できます。




夏の株

置き場所


ひなたからやや日陰まで適応いたしますが、一番良いのは西日の当たらない日当たりの良い所です。蕾つきの鉢花の場合、室内よりも屋外のほうがゆっくり開花してくるので長く楽しむことが出来ます。
耐寒性はあるので屋外に地植えする事も可能で、やや湿潤な土壌を好みます。

肥料
2月はじめに寒肥えとして、菜種油かすなどを主成分にした有機質系の肥料を与えます。
その後、地植えの場合は、花後と秋に緩効性肥料を施します。鉢植えの場合は、肥料が切れやすいので1〜2ヶ月に一度、緩効性肥料を与えたり、液体肥料を1〜2週間に1回程度、いずれも通常の鉢花に与える表示濃度や量で与えます。肥料を与え株の栄養状態がよくなってくると虫も集まりやすくなりますので、葉の裏や新芽の先などを定期的に観察してください。

水やり
鉢土が乾いてきたら与えます。冬は乾いてから1日ほど経過してからの方が良いでしょう。
鉢植えの場合は夏場極度に乾燥すると葉が縮れてしまうことがあります。

植え替え・せん定
庭植えは1〜2月中旬までに、鉢植えは1年に1度ひとまわり大きい鉢に植え替えますが、根が活動している暖かい時期は、根鉢を崩さずに植え替えます。
植え替えに合う土は、乾燥しすぎるような土や場所は避け、有機質を含んだ保水性と通気性のある肥沃な土が適しています。普通の培養土に少し完熟堆肥と腐葉土、赤玉土を混ぜたものでも結構です。
剪定は開花直後なら低く切り戻しも出来ますし、込み合っている枝や細い枝を間引くと樹形が整います。時期は遅くとも最後の剪定を8月末までにしたほうが花芽が付く枝を残せるため、翌年花を多く咲かせられます。

 秋の株は見事に紅葉します


 冬の株の様子

繁殖
種が出来ないのと、挿し木の発根率が極めて低いため株分けが一番有効的です。

病害虫
アブラムシとダニに注意します。ダニは雨の当たる所に置いてある場合はさほど心配ありませんが、軒下や室内で管理する場合は葉の裏側を観察したり、葉がかすり状になってきていないかなど発生に注意します。


 
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