チロリアンランプ
学名
科名
属名
原産地
開花期

Abutilon megapotamicum
アオイ科
イチビ属
ブラジル南部
春〜秋、冬期は10℃以上で開花可能
 
 

置き場所

熱帯や亜熱帯原産の半つる性花木ですが、一般の熱帯花木に比べるとかなり耐寒性が強い植物です。関東以西の地域では戸外で冬越しできます。(霜にあたると落葉しますが枯れることは少ない)寒さの厳しい地域は地表をわら等で覆うか、株元に盛り土をする事も効果的です。
寒冷地でも、霜の降りる前に室内で冬越しさせれば栽培が可能なので、熱帯植物の栽培になれていない方でも安心して楽しめます。
霜の心配の無くなった頃から秋までは戸外で管理出来ますが、冬の間あまり日や風に当てていなかった株はいきなり外に出すと葉焼けや春先の強風で葉や芽を傷める事がありますので、じょじょに慣らすようにした方が無難です。地植えの場合、夏の暑さにも負けずに比較的休まず咲く事もありますが、鉢植えの場合は暑さで葉が萎れたり、花が咲くのが止まったりすることもあります。その場合は半日陰の涼しい場所に移すか、根がまわっている場合はひとまわり大きい鉢に植え替えると回復します。


肥料

新しく伸びた枝に花を付けます。肥料が切れすぎると枝が伸びず花付きが悪くなるので、生育中は月1回、 緩効性肥料を置き肥えします。冬は新芽が伸びて生育している場合には液体肥料を薄い倍率で与えるか、緩効性肥料を少量置き肥えします。

水やり

土の表面が乾き始めたら、鉢底から水がしみだす位たっぷりと与えてください。極度の乾燥は葉をいためるほか、ハダニが発生しやすくなるので注意しましょう。真夏の乾きやすい時期には、朝夕2回水を与える位でも結構です。冬の間の水やりは、鉢が凍るのを防ぐため天気の良い午前中に済ませましょう。

植え替え・せん定

5月〜7月が植え替えの適期です。用土は極端に水はけが悪くなければ特に選ばず順調に育ちますが、鉢植え・地植え共に腐葉土や完熟した堆肥などの有機質を用土に混ぜ込んでやると、しっかりした株立ちになります。根詰まりした株は鉢土を1/3程度落として植替え、枝も1/2程度間引きます。植替え後2週間位の間は肥料を与えるのを避けてください。せん定は6月〜9月に間延びしたり大株になって株姿が乱れたときや、スペースに限りがある場合は、必ず葉を残して芽の上で切り戻します。 せん定した切り枝は、今年延びた緑枝なら挿し木が可能です。

Point

関東地方以西の暖地なら、早めに南向きの暖かい場所に植えれば戸外で越冬し、高さ3〜4m程度まで育ちます。鉢で育てる場合も春に大きめの鉢に植え替えた方が、株も大きくなり花も多く、長く咲きます。病害虫はカイガラムシ・アブラムシ・ハダニ・ハマキムシなどに注意してください。
注) 花から蜜がこぼれると、それが葉に付着して黒いカビが生える事があります。生育には影響ありませんので、病気とお間違えにならないようご注意ください。

病害虫

病気は小苗の時にでる立ち枯れ病くらいで後は心配ありません。害虫はアブラムシ・ダニ・アオムシ・ヨトウムシ・オンシツコナジラミが予想されますので、市販の薬品で駆除してください。

栽培品種一覧
アブチロンの仲間は、世界の熱帯、亜熱帯に約100種類が分布していると言われていますが、園芸植物として楽しんでいるものの多くはショウジョウカ(A.pictum)とウキツリボク(A.megapotamicum)という2つの原種と、これらの交配から生まれた交雑種ヒブリドゥム(A.hybridum)です。
当園で栽培しているもののほとんどが、このウキツリボクの 系統で耐寒力が強いのが特徴です。

* ここでご紹介する品種名につきましては、いくつかの図鑑 や園芸雑誌等から照合し引用したものです。これらの名称を参考にしたり、引用する事について当園は 一切の制約はいたしておりませんが、(登録品種を除く)引用にあたっては全て個人の責任においてご使用ください。ついては、それによってなんらかの不利益等が発生した場合も当園は一切の責任をお受けいたしませんのでご了承ください。 尚、新しい品種の情報やご指摘がある方はmailにてお受けいたしております。
Abutilon.megapotamicum(ウキツリボク)の仲間。
  通称「チロリアンランプ 」


チロリアンランプ

学名 Abutilon.megapotamicum 和名 ウキツリボク 
    アブチロン・メガポタミクム
    「キングベル」


アブチロンの中でも特に耐寒性が強く、樹勢も強い育てやすい品種。
関東以西で、南向きの暖かい場所なら戸外で地植えも可能ですし、それ以外の地域でも、葉は落ちますが必要に応じて室内に取り込むなどで、越冬が可能です。

当園ではメガポタミクムのなかでも花の大きい品種を栽培しております。大輪種に特に園芸品種名はついていないようですが、花形に愛着を込めて 商品名を「キングベル」
と呼んで栽培しております。
半つる性で夏になると良く伸び、アーチやフェンス・トレリスに絡ませる事ができます。


チロリアンランプ

学名 Abutilon.megapotamicum
    ‘Swing Bell’
    「スウィングベル 」


最近国内で出回りはじめた品種で、市場では「スウィングベル」の名で親しまれています。当園独自の調査では、
学名 Abutilon.milleri
    アブチロン・ミレリ
と特徴が一致しており、図鑑で調べる時の参考にしています。 栽培の仕方は前記とほぼ同じですが、注1)矮性 で、ハンギングや寄せ植えに向いています。 

2002/12/1撮影。
その後、見事屋外で冬越しました


チロリアンランプ

学名  Abutilon.megapotamicum ‘variegatum’
                        「ヴァリエガータ」


葉に明黄色の斑が入る品種で、生育はやや遅めで矮性です。
前記2品種よりも花は小さめですが、花が無い時も葉で楽しむことが出来ますし、寄せ植えやハンギングにも利用できます。
耐寒性はキングベルよりも少し弱いので、霜よけや屋内に取り込むなどの配慮をした方が、楽に冬越しに出来ます。

*現在は品種の保存のみで営利栽培むきに生産はしておりません


チロリアンランプ

学名  Abutilon.megapotamicum ‘Dwarf Red’
                        「ドワーフレッド」


花の形や葉の形はスウィングベルに似ていますが、やや花弁が下向きに開きます。2006年に導入した品種なので、性質については今も観察中ですが、10℃の低温栽培では、スウィングベルよりも順調な生育を見せました。耐寒性は今のところスウィングベルよりも強いような気がします。生育は丁度キングベルとスウィングベルの中間くらいで、木立ち性があり、刈り込むとこんもりと良く茂り
花付きよくまとまります。「寄せ植え」「大鉢仕立て」「フェンス」など幅広い用途で栽培できそうです。

注1)矮性(わいせい)と読む。通常の品種よりも株が小さくまとまる性質がある事。
 
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